DiFluidが焙煎度や抽出液をデジタル化するシステムツールを発表しました

DiFluidが焙煎度や抽出液をデジタル化するシステムツールを発表しました

9月 17, 2023

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DiFluidブリューコントロールシステムについて

中国のテクノロジー企業DiFluidは、 「DiFluid Brew Control System」 と呼ばれる精度重視の電子コーヒー分析ツールセットを発売した。

現在300米ドルで販売されているパッケージ内容は、コーヒースケール「Microbalance」と、コーヒー屈折計「R2 Extract」、そしてデバイスデータを視覚化、保存、共有する「DiFluid Caféアプリ」が含まれている。

また「DiFluid Caféアプリ」は、DiFluidが新たに発表した「Omni」という、焙煎の度合いを色別に分析し、挽いたコーヒーの粒度分布も分析するツールとも連携できる予定。Omniは別売りで890ドル。(日本円約¥131,500)

DiFluid製品一式は、コーヒーの焙煎度、挽き方と量、流速、湯量、および完成した抽出液の屈折率とTDSを定量化するように設計されている。ユーザーは豆の産地に関する情報を記録することができる。

DiFluidのプロダクトマネージャーであるイーサン・チョウ氏はDaily Coffee Newsに対し、 「現在、Omniのデータをこの抽出コントロールシステムに組み込むため、 アプリのローストセクションとグラインドセクションの両方に取り組んでいます」 「すべてのデータに十分な価値があるわけではない。それらを一つの記録にまとめると、このコーヒーの全体像が見えてくる」と語った。

DiFluid-R2
R2 濃度計の隣にある DiFluid Microbalance スケール

DiFluidについて

2021年に中国の深圳で、南方科技大学の博士課程の学生であるライナス・ペン氏によって設立されたDiFluidの当初の目的は、手頃な価格の高精度屈折計を提供することによって、 「流体をデジタル化する」 ことであり、それが社名の由来となった。

同社の最初の製品である「R1 Extract屈折計」は、クラウドファンディングの成功を受けて2021年8月にリリースされ、現在130米ドル(日本では19,195円ほど)で販売されている。昨年11月に230ドル(日本では33,000円ほど)で発売された「R2 Extract」には、R1 の二次元CMOS光学センサーに加えて追加機能が含まれている。

ライナス・ペン氏は、通訳のイーサン・シュウと共にDaily Coffee Newsとの会話の中で、同社はその後、焙煎からカップまでのコーヒーの全行程を含むようにビジョンを拡大したと述べた。

「多くの普通のコーヒー愛好家が、完璧なドリップのために手頃な価格の屈折計を必要としていたため、我々はターゲットユーザーを見つけ、屈折計は完璧なドリップのための一部にすぎないが、成長の可能性があることを発見した。」とペン氏はDCNに語った。

DiFluid-Omni
DiFluid Omni に表示される結果画面

DiFluid Caféアプリについて

無料のDiFluid Caféでは、スケールと屈折計の測定値に基づいて視覚化することができる。この視覚化には抽出量、収率、TDSを簡易的に表示するか、より複雑に表示できる 「プロ」 抽出コントロールチャートが含まれている。また、抽出中にMicrobalanceスケールから収集された流量、時間、重量データの詳細を示すリアルタイムグラフも提供される。

DiFluidは一般的に、プロのコーヒー品質アナリストやカッパーとは対照的に、抽出に特化した製品を上級消費者向けにしている。

「彼らの顧客は、自分がどこにいるのかを知るための情報を本当に必要としています。」と周氏は述べた。「ドリップ管理チャートは自分がどこにいるか分かり、そのチャート上でいくつかの基本的な動きに従ってドリップできる。うまくなりたい、バリスタになりたいのであれば、屈折計だけではまだ不十分です。」と語っている。

DiFluid cafe アプリ
DiFluid Café アプリ

Omniについて

一方、Omniは消費者とプロフェッショナルの世界の境界線をまたぐことを意図している。ペン氏は、Omniはコーヒーのパッケージにはあまり見られない情報、例えば特定の焙煎度などを提供することで、消費者に利益をもたらす可能性があると述べた。

焙煎業者の場合、Omniは色ごとにローストの完全な分析を提供するように設計されており、単一の平均結果ではなく、全豆サンプルからの割合で結果を分布に分類する。

「豆の選択、豆の焙煎、豆の挽き目から、コーヒーの淹れ方の統合まで、すべてのデジタル化とクローズドループのフィードバック、デジタル定量化、各ステップの記録が私たちの目標なので、おいしいコーヒーを淹れるのがより簡単になる」と周氏は述べた。「同時に、これらの技術はより深いレベルで統合され、より多くの人々がそれがもたらす価値を享受できるようになる。」と語っている。

DiFluid-Microbalance-scale
DiFluid Microbalance scale

記事元:https://dailycoffeenews.com/2023/08/24/the-difluid-brew-control-system-digitizes-coffee-from-roast-to-cup/

著者:ハワード・ブライマン

投稿日:2023年8月24日

画像提供:DiFluid