コーヒーの濃度を知る上で欠かせないTDS濃度計。
DiFluidよりコーヒー濃度計R1とR2の提供をいただいたので、今回は2機種の違いを比較していく。
ちなみにR1は19,000円、R2は40,000円程度と2倍ほど金額差がある。この金額差に対する答えも模索していこうと思うので、どっちを買おうか迷っていた方の参考になれば幸いだ。
(最近アタゴの濃度計がAmazonなどのECサイトでは売っていないので、DiFluidは濃度計を買う際の有力候補だったりする)
目次
DiFluidのTDS濃度計R1とR2の違い
上記はR1とR2の大まかな性能差(主にハードウェア面)をまとめた表となっている。
大きな違いは、光学システムと光学アルゴリズムが第二世代に変更され、センサーシステムと組み合わせることで、精度と正確性、安定性が全面的に向上されたことだ。
また外装に使っている素材が異なるのも特徴だ。
液体槽では、R2はアルミニウム合金を採用し、プリズムには疎水性コーティングを施すことで、使いやすさを大幅に向上している。
個人的にはディスプレイが大きく、見やすくなったのも大きなポイントと思っている。
次は2機種の違いをそれぞれの付属品から見ていく。
TDS濃度計 DiFluid R1
R1には本体を始め、水色の専用ポーチ、USB-Cの充電ケーブル、ストラップ、液体をすくい出すスポイトが付属されている。
特段目立った付属品はないが、これだけあれば持ち運びや液体抽出も可能なので過不足ない。
DiFluid R1の使い方
使い方はいたってシンプル。
コーヒーを抽出し、付属のスポイトでガラス面にセットする。
水色のスタートボタンを押せば計測が開始。光の屈折率を利用して液体の濃度が測定される。
計測の結果TDS1.69と表示された。
測定画面にはバッテリー残量や、Bluetooth接続状態が表示される。
ちなみに画面に表示されている温度は、機器の内部温度となっている。より正確な計測をするには計測する液体の温度を表示の温度と近づけると制度が上がる。
終わった後は水で洗い流し、液体を布かティッシュで綺麗に取り除けばOK。使い方も掃除もとてもシンプルで楽だ。
TDS濃度計 DiFluid R2
次はDiFluid R2を見ていく。先ほどのR1より元箱から高級感が漂っている。
R1と異なるのは、スポイトが鉄製のスプーンに変更。
付属のポーチは革製になっていて、細かいところで所有感やクオリティの差を感じる。
DiFluid R2の使い方
R2の使い方もR1と大きな差はない。
スプーンを使用する場合は、センサーのガラス部分に傷が入らないよう丁寧に作業すると良い。
コーヒーを抽出し付属のスプーンで液体槽に液体を投入後ボタンを押すだけ。
今回はTDS1.66%という結果に。
R2の画面はBluetooth接続情報などの表示はなく、R1よりさらにシンプルな表示範囲となっている。作業に集中するためにはこのくらいが良いのかも?
どちらもアプリ連携で使いやすい
いずれの濃度計もBluetooth接続でスマホと連携ができて、これがかなり便利。
抽出したデータをレシピと共に保存する機能はR1,R2どちらのも搭載されているので、アプリの使い勝手も大きな差はでない。
ソフトウェアのアップデートはR2のみ
注意点としてソフトウェアアップデートに対応しているのはR2のみとなる。
R1はOTAアップグレードに対応しておらず、買った時の機能で使い続けていくのに対して、R2は定期的なアップグレードに対応している。
機能の追加や機器の問題を改善が保証されてるのは心強い。
この辺りも価格差と天秤にかけたいところ。
精度に差は出る?
大小さまざまな差がでてきたが、一番重要なのはTDS、濃度の数値に差が出るかどうかだ。
比較表にある通り、R1は±0.03%R2は±0.02%の精度を持っている。
上記は同一のコーヒーを計測した結果だが、R1は1.69%、R2は1.66%と表示された。
精度が100%の濃度計は存在しないと思うが、R2の精度を正とした場合でも、その差は0.02%
コーヒーの濃度を測る上ではどちらの濃度計を使っても、精度は高く計測できるため、どちらを買っても問題なさそうだ。
DiFluidのTDS濃度計R1とR2どっちを買う?
ではどちらの機種を買うか。だが、プロの方やコーヒー沼にがっつりハマっていて、今後も自分だけのレシピを開発したり少しでも精度を高く、長く使っていくつもりならR2をおすすめする。
個人的にはアプリと連携して濃度計本体のアップデートすることができたり、やはりモノとしての所有感やビルドクオリティの高さからもR2は今後も使い続けていく予定だ。
一方、コーヒーを始めたてで初めて濃度を使う方、自分のコーヒーがどのような完成度なのか知ってみたい。とりあえず使ってみたい!という人にはR1で十分に感じる。
いずれにせよ、DiFluidのTDS濃度計はコンパクトで比較的買いやすい金額なので、コーヒーをより深く知り、もっとコーヒーを楽しみたいと思っていた方へは間違いない選択肢となりそうだ。