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サードウェーブコーヒーとは、
「アメリカのコーヒーブーム第3の波(third wave of coffee)」
ファーストウェーブは、
急速に家庭に広まったインスタントコーヒーなど手軽さを重視した風潮、
セカンドウェーブは、
スタバなどコーヒーの風味を重視する風潮、
そして今回のサードウェーブは、
「コーヒー本来の価値を重視する風潮」のことを意味しています。
今回はファーストウェーブからサードウェーブに至るまでの経緯、さらにサードウェーブコーヒーが味わえるお店や豆、淹れ方についてもご紹介します。
目次
サードウェーブコーヒーの特徴
サードウェーブはアメリカで2000年頃から始まりました。
それぞれが高品質な豆を店舗で自家焙煎し、一杯ずつハンドドリップするようになりました。
コーヒー豆の生産地の配慮や豆の価値が注目されるようになり、豆の素材や淹れ方までこだわってスペシャリティコーヒーが淹れられるように…
今ではバリスタがハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れるコーヒーが注目されています。
ハンドドリップ
日本の昔ながらの喫茶店のように、一杯ずつハンドドリップでコーヒーを淹れるのがサードウェーブの特徴。
コーヒー生産量の5%程しかないスペシャルティコーヒーが使用され、ホスピタリティにもこだわったコーヒーの楽しみ方ができます。
浅煎り
セカンドウェーブでは深煎りコーヒーがブームでしたが、サードウェーブは浅煎りコーヒーが特徴。
生豆に近い浅煎りは、豆本来が持つ風味や酸味、甘みを感じることができます。
シングルオリジン
コーヒー豆をブレンドせず、1種類の豆のみを使うことをシングルオリジンを呼びます。
このコーヒー豆は、単一種の苗木から収穫し、原産国・生産地・処理方法がしっかりと明確になっています。
ブレンドせず、単一種の豆を使うことによって、品種本来の味を楽しめます。
ワインと同様、同じ地域でも農園によってオリジナルな味わいが生まれ、異なるコーヒーの風味や味わいを楽しむことができます。
また、同じ生産地、同じ品種のみを使うため、安定した味が楽しめるのも特徴です。
ダイレクトトレード
かつては、生産者からコーヒー会社に豆が届くまでに、いくつかの仲介業者を通して仕入れられてきました。
今回のサードウェーブでは、仲介業者を通さず生産者から直接コーヒー豆を仕入れます。
これにより仲介業者の中間マージンの発生を無くし、生産者に多く利益が行き届くことで、生活を守ることができるようになりました。
そして、生産者に安定した高品質の豆を管理し提供してもらえるようになったのです。
ファーストウェーブ
ファーストウェーブは第二次世界大戦後から1970年ごろまで続いた、大量生産・大量消費のコーヒー文化のことを指します。
流通が発達し、アメリカでは浅煎りのアメリカンコーヒーが流行。
一般家庭でも安価なインスタントコーヒーが広まり、コーヒーは急速に庶民の飲み物となりました。
しかし、大量生産により、コーヒーの品質にこだわることがなかったため、徐々にコーヒー離れという問題も抱えるようになりました。
セカンドウェーブ
1980年代、品質にこだわる深煎りの豆を使ったコーヒーが広まります。
シアトル系コーヒーチェーンに始まり、スターバックスコーヒーやタリーズコーヒーのエスプレッソ系のコーヒーが流行。
カフェオレやアレンジコーヒーなどが人気になり、ロゴ入りカップを持ち歩くのがかっこいいと人気になりました。
サードウェーブコーヒーが飲めるおススメのお店
BLUE BOTTLE COFFEE(ブルーボトルコーヒー)(東京・京都・神戸)
東京のサードウェーブコーヒーのパイオニアと言われています。
2015年に東京の清澄白河にオープン。
「コーヒー界の”apple”」と話題になりました。
現在、日本に16店舗あり、豆の選び方から淹れ方・店舗の雰囲気まで全てにこだわり、本場の味が楽しめます。
ブルーボトルコーヒーではグリーンビーンバイヤー(生豆のバイヤー)が季節ごとに旬のコーヒーを吟味し、最もおいしいとされるコーヒー豆を世界中から買い付けています。
引用:bluebottlecoffee
そして、そのコーヒー豆が持つ個性を最大限に引き出すべく、コーヒー豆の種類に応じたレシピを使用して自社のロースタリーで焙煎しています。・・・
私も何度か訪れたことがありますが、店員さんが一杯ずつ丁寧にコーヒーを淹れてくれるのが印象的。
いつも混んでいるイメージですが、丁寧にドリップされているコーヒーを見ながら待つのも心地良いです。
4/4 SEASONS COFFEE(オールシーズンズコーヒー)(四谷三丁目・新宿三丁目)
現在、四谷と新宿の2店舗を展開している自家焙煎の小さなカフェ。
広さはそこまでありませんが落ち着くおしゃれな雰囲気です。
季節に合わせてコーヒー豆を全国各地から選び、店内で焙煎した浅煎りのコーヒーが楽しめます。
実際に行ってきました。
こちらのカフェはコーヒーだけでなく軽食やスイーツも美味しい。
特に14時から販売される自家製プリンが人気です。
カフェラテは癖がなくミルクで口あたりがまろやかになっていて飲みやすかったです。
家の近くにあれば通いたいくらい…!
サードウェーブのコーヒー豆が買えるおススメのお店・オンラインストア
ONIBUS COFFEE(オニバスコーヒー)(中目黒・奥沢・道玄坂)
中目黒のコーヒーショップといえばオニバスコーヒーが有名。
世田谷区奥沢や渋谷区道玄坂にも店舗があります。
世界各地からその時期に合わせた豆を買い付けており、自家焙煎の浅煎りのコーヒーを提供、豆も販売しています。
コーヒーで、人と人をつなぐ。
引用:ONIBUS COFFEE
「ONIBUS」とはポルトガル語で“公共バス”、「万人の為に」という語源を持つ言葉です。バス停からバス停へと人を繋いでいく日常。
そんなバスのように人と人を繋ぐという思いを込めて、オニバスコーヒーと名付けました。日常にとけ込んだ一杯、そんなコーヒーをお届けします。
店舗だけでなく、オンラインストア「ONIBUS COFFEE SHOP」でも豆やコーヒー器具を販売していますのでチェックしてみて下さい。
価格は、100g1000円前後で200gや500gの豆も販売されています。
BLUE BOTTLE COFFEE(ブルーボトルコーヒー)(東京・京都・神戸)
先ほど、サードウェーブコーヒーが飲めるおススメのお店でも紹介したブルーボトルコーヒーですが、こちらも店舗とオンラインストアで豆の販売をしています。
楽天市場には「BLUE BOTTLE COFFEE オンラインストア」もあり、豆やマグ・コーヒー器具・グッズが販売されています。豆はだいたい200g1500円~で販売されています。
3種類の豆が楽しめるお手頃価格のお試しセットもあります。
サードウェーブからフォースウェーブへ
今はもうすでに” フォースウェーブ ”の時代
今回の記事ではサードウェーブコーヒーについて触れてきました。が、実は既にフォースウェーブコーヒーの時代が始まっています。これからは、自宅焙煎が一般的になるそう。
一人ひとりのコーヒーの消費が日々増加している今、自分のこだわりの豆を選び、好みの焙煎をし、お気に入りのコーヒーを日々探求していく波になると予想されています。
現に、家庭用焙煎機も様々な種類が販売されているので、少しずつ浸透していくでしょう。
家庭用焙煎機の紹介を以下の記事でも紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。