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今回は、マキネッタの原理・構造から使い方まで詳しくご紹介します。
実際にIHコンロのラジエントヒーターで作った工程も紹介します。
目次
マキネッタとは?
マキネッタは沸騰した水の蒸気圧でコーヒーを抽出する直火式エスプレッソメーカーのこと。
マキネッタはモカエキスプレスとも呼ばれています。
エスプレッソのような濃いコーヒーを簡単に自宅で作ることができるコーヒー器具です。
ガスコンロがあればすぐに作れるので、アウトドアにも人気があります。
マキネッタはイタリアのビアレッティ社が発明し、イタリアの家庭ではとても馴染みのあるコーヒー器具です。IH対応のマキネッタも販売されているので、どのご家庭でも作れます。
エスプレッソではない
正確に言うとマキネッタで淹れたコーヒーはエスプレッソではなくモカ(直火式エスプレッソ)というもので別物なんだそう。
エスプレッソと呼ばれるのはマシンで高圧抽出したコーヒーだけ。
そのためクレマ(エスプレッソの液面に浮かぶ泡)は作れません。
また、モカはコーヒー豆のモカではありません。ややこしいですね。
決められた量しか作れない
マキネッタは、カップ数分の量しか作れません。
コーヒー粉の量・水の量が適切でないとうまく抽出できないので、ご自分の飲み方に合ったサイズを選びましょう。
ちなみに1カップは50mlです。
クレマが作れる器具やカフェラテが作れる器具もある
他に、ビアレッティ社がマキネッタを改良して作った器具もあります。
【ブリッカ】クレマが作れる
ブリッカならクレマが作れます。
ブリッカは抽出の際により圧力がかかるように設計されていてクレマが作れるので、通常のマキネッタよりもエスプレッソに近いものが作れます。
形やサイズはマキネッタと似ていて、使い方も同じです。
【ムッカエキスプレス】カフェラテが作れる
お値段がかなり上がりますが、ムッカエキスプレスは牛乳と水を半々の量入れて抽出するのでカフェラテに近いものが作れます。
マキネッタの構造
マキネッタはどのような器具なのか、イラストを交え説明します。
マキネッタの原理
マキネッタは沸騰した水の蒸気圧でコーヒーを抽出する直火式エスプレッソメーカー。
図で表すと以下のようなイメージです。
- 火にかけ、水が沸騰するとボイラーの中の蒸気圧で水が下に押される。
- コーヒー粉が入っているフィルターバスケットを通って水が上に押し出される。
- サーバーの管から抽出されたコーヒーが出てくる。
このサーバーの中央の管から抽出されたコーヒーが出てきます。
マキネッタの部品
- サーバー:抽出されたコーヒーが溜まるところ
- フィルターバスケット:コーヒーの粉を入れるところ
- ボイラー:水を入れるところ
サーバーの裏面にはフィルターとパッキンが付いています。
マキネッタの良いところ
コーヒーの味がダイレクトに感じられる
マキネッタは金属フィルターなのでコーヒーオイルもしっかり抽出されます。
しっかりコーヒーの味を味わいたい方におすすめです。
また、牛乳を入れてカフェラテとしても楽しめます。
エスプレッソマシンよりも簡単・手軽に使える
エスプレッソマシンは大型のものも多く価格も高めですが、マキネッタは小さいサイズだと3,000円程度で購入できるので試しやすいです。
使い方も簡単で扱いやすいので、お家で手軽にエスプレッソを飲めますよ。
アウトドアに最適
コーヒーを淹れる必要な器具はマキネッタだけで、サイズも小さめなのでアウトドアに持っていけばすぐに淹れたての濃いコーヒーを味わえます。
マキネッタの気になるところ
抽出が終わるまでずっと見ていないといけない
マキネッタは抽出までだいたい5分ですが、抽出が終わったらすぐに火を止めないと雑味が抽出されたり空焚きの危険があるので、ほっといて作れるものではありません。
決められた杯数分しか作れない
2カップ用なら2カップ分しか作れない、6カップ用なら6カップ分しかつくれないので、量の調整ができません。
マキネッタの使い方(3カップ用で淹れてみる)
今回使用するビアレッティのマキネッタはIH対応ではないのですが、IHコンロについているラジエントヒーター部分でできるそうなので、今回はそちらで作ります。
初めて使う際は、金属の臭いを取るために水だけで数回作って捨ててを繰り返してください。
用意するもの
- 細挽きコーヒー粉(フィルター1杯分)
- 水(安全バルブのところまで)
- コンロまたはIHのラジエントヒーター
- サポートリング(コンロとサイズが合わない場合)
手順
- ボイラーに水を入れる
- 細挽きのコーヒー粉をフィルターバスケットにセット
- しっかりとフタを締め弱火にかける
- コポコポ音がし始めたらすぐに火を止める
詳しく紹介していきます。
1.ボイラーに水を入れる
安全バルブの下くらいまで(約150ml)入れます。
2.細挽きのコーヒー粉をフィルターにセット
コーヒー豆の量は、1カップ7gが目安。今回は3カップ用なので約21g使用します。
ポイント
通常はフィルターにすりきり入るくらいでOKです。(私は、少し中央がこんもりするようして入れています。)
あまりコーヒー粉を押し込みすぎないようにしましょう。
エスプレッソマシンのようにギュッと押しすぎるとうまく抽出できない場合があるので気を付けて下さい。
また、フィルターバスケットのフチにコーヒー粉が乗っていると抽出時に粉も出てきてしまうのでフチには粉が乗らないようにしましょう。
3.しっかりとサーバーを締めて火にかける
フタをしっかり閉めたらIHのラジエントヒーター部分で加熱していきます。
我が家のラジエントヒーターは強火で5分ほどで抽出できます。
ガスコンロの方は、サポートリングなどを使用してマキネッタが安定した状態で弱火で熱してください。
ちなみに弱火~中火でゆっくりと抽出した方が美味しく作れるそうです。
4分すぎたくらいでシューと音が鳴ってきます。
抽出されたコーヒーが上から出てきている音です。
※通常はフタを閉めます。
4.コポコポと音がしてきたら火を止める
抽出が終わるころにコポコポ音がするので、そこで火を止めて下さい。
抽出が終わってからも加熱し続けると空焚きや雑味のあるコーヒーになってしまうので注意です。
5.カップに注いだら完成
出来立てをカップに注ぎましょう。
そのまま飲めばコーヒーの苦味やコーヒーオイルのうま味が感じられます。
苦味が苦手な方は、牛乳や砂糖を入れてカフェラテにするのも美味しいですよ。
マキネッタのお手入れ方法
洗剤を使わずに分解して水洗い・乾燥させる
洗剤を使うと洗剤のにおいが残ってしまう場合があるので、分解して水洗いしましょう。
イタリアの多くの家庭では水洗いのみで、残ったコーヒーの香りや油分などはマキネッタの味わいとして楽しむそうです。
また、マキネッタは汚れが付きやすいのですぐに洗って乾燥させてください。私は水洗いした後キッチンペーパーで水を取っています。
おすすめマキネッタとコーヒー粉
マキネッタは量の変更ができないので、それぞれどのくらいの容量が必要か考えてから購入しましょう。
1カップはおよそコーヒー7g/水50mlです。
カラーも豊富なので集めたくなります。
バラゾーニというメーカーのホワイトのマキネッタはとても可愛いです。
コーヒー粉は細挽き/深煎りがおすすめ。
ビアレッティはマキネッタ用のコーヒー豆/粉も種類豊富に販売しています。
マキネッタはハンドドリップやコーヒーメーカーと使い方が異なります。
性質や特徴を正しく理解し、アウトドアやお家で気軽にマキネッタを楽しみましょう。