コーヒー豆や粉を買ったあと、一度に消費できない場合、悩みの種となるのが保存方法です。
せっかく豆や挽いた粉を購入したのに、適切な保存をしないとコーヒーの風味や味わいが変化してしまい台無しです。
コーヒー豆は生鮮食品なので、すぐに飲み切れない場合は密閉して冷凍・冷蔵保存するのがおすすめです。
この記事では基本的な「コーヒーの保存方法」やおすすめ保管場所の紹介をしていきます。
目次
コーヒー豆の保存で気を付ける3つのこと

コーヒーは、鮮度が命
コーヒーの豆は生鮮食品です。
コーヒーは「酸素・水分・熱・光」に弱くとてもデリケートな食品です。
保存環境による影響が味にも表れてしまいます。
味や香り、風味を落とすことなく最後まで飲みきるには以下の注意点に気を付けましょう。
紫外線や日光・光から守る
コーヒー豆にとって日光や紫外線は天敵です。
太陽光はもちろん電球の光にも弱い性質があるので、置く場所には注意しましょう。夏場は日差しによって容器の温度上昇、コーヒー豆の劣化つながります。
コーヒー豆は遮光性の高い容器に入れて案暗所に保管するのが好ましいです。
なるべく酸素に触れる量を減らす
どんなに良い豆でも焙煎した後に空気に触れると酸化が進んでしまいます。
酸化が進むと、嫌な苦みがしたり風味が落ち、本来の味が損なわれてしまいます。
酸化しているコーヒーは胃への負担が大きく、体に様々な影響を与えるとも言われています。
本来の味を楽しむ為にも体の為にも、なるべく酸素に触れる機会を減らしましょう。
高温多湿を避け、湿度を一定に保つ
温度が高温になればなるほど、劣化のスピードが早まってしまいます。
コーヒー豆の表面は空気中の水分を吸収しやすい構造で、湿度が高い環境では劣化しやすくなります。夏場や、梅雨の時期は特に注意が必要です。
コーヒーの保管に最適な気温・湿度は春先の気候で、気温は20度前後で湿度は30~40%と人間が快適と感じるの条件と同じような環境かやや低い温度が適しています。
コーヒー豆を保存する1番おすすめの方法は?
コーヒー豆を保存する場合一番おすすめなのは、もともと入っていた袋の上からさらにキャニスター(密閉できる保存容器)または、ジップロックで保存する方法です。
保管場所は冷蔵庫がおすすめです。以下で詳しくご説明します。
おすすめの保存方法【元の袋の上からキャニスター・ジップロックで保存】
コーヒーの保管で一番適しているのはもともと豆が入っていた袋です。
そもそも販売するにあたり保存に適さない袋には入れませんし、ジップロックや透明な袋と違い紫外線を通すことがありません。
移し替えなければ、余計に空気に触れることも無いので、もとの袋から出さないことをおすすめします。
一度開封した後は、テープや輪ゴムなどで袋の口をしっかりと塞いで保存しましょう。
また、しっかり口を塞いでもわずかに空気や湿度が入り込んでしまいます。空気の侵入を二重で防ぐためさらにキャニスターやジップロックの中にしまう方法がより効果的です。
ただし、しっかりと保存をしていても多少風味に変化は現れます。美味しくいただけるのは1ヶ月程度と覚えておきましょう。
関連記事→「コーヒーキャニスターの選び方。おしゃれで使いやすいおすすめ保存容器3つ紹介」
透明な容器は避け、密閉容器に入れる
コーヒーの新鮮な風味をできるだけ長く保存するには、光や熱を通さない密閉容器に保管しましょう。
コーヒー豆をそのまま透明な容器に入れ、見た目も楽しみたい方もいるかもしれませんが、光や熱でコーヒーの味を損なう可能性があるのでおすすめしません。
周りの空気から水分やにおいを吸収してしまいます。
密閉されていないと匂いがコーヒーに移ってしまったり湿気るのでコーヒー本来の味わが損なわれてしまいます。
コーヒー豆を保管する場所は?
コーヒー豆をしっかりと袋に入れ保存したら次は保管する場所です。
温度や湿度の変化が少ないとされる冷蔵庫や冷凍庫がおすすめです。
ただし注意することもあります。
冷蔵庫に保管

冷凍庫は温度も低く遮光性があり、湿気が少ないので保管場所に最適です。
ただし、コーヒー豆は多孔質であり他の匂いを吸収しやすいので、匂いが強い食品の近くに置くのはできるだけ避けましょう。
かならず密閉できるキャニスターやジップロックと併用するようにしましょう。
冷凍庫に保管
冷凍庫も低温が保たれ、遮光性もあり、湿気が少ない優れた保管場所です。
すぐに飲まない場合は、コーヒー豆を冷凍庫に保管しましょう。
ただし、冷凍庫は外との温度差が冷蔵庫よりも大きく、頻繁に出し入れをすると温度変化や結露によってコーヒー豆に水滴がつきやすくなります。注意しましょう。
飲む前は、冷凍されたコーヒー豆を「冷凍庫→冷蔵庫→室内」へと移して徐々に温度を下げて飲むのがポイントです。
冷凍庫から真夏の室温など、急速な解凍をすると結露ができてしまいコーヒー豆の風味が落ちます。こちらも併せて注意してください。

冷蔵・冷凍保存するときは、1回分ずつ小分けにするのもおすすめ。
冷蔵・冷凍保存すると、出し入れの際に温度差で水滴が付き、コーヒーが湿気てしまうことがあります。湿気も劣化の原因になるので、量が多い場合はあらかじめ小分けにして保存するといいでしょう。
挽いたコーヒー豆(粉コーヒー)の場合は?
基本的にはコーヒー豆を保存する方法と同じく、なるべく外気に触れないようにし匂い移りや、水滴に十分注意し保存しましょう。
また粉の状態のコーヒーは豆の状態よりも劣化の速度が早いので豆よりもさらに注意が必要です。
粉の状態は劣化が早い
保存場所などの条件が同じなら、鮮度をより保つことができるのは「豆」の状態です。
挽いた粉は、豆よりも空気に触れる表面積が増えるため酸化の速度が早くなります。コーヒー豆の保存と同じように真空パックやフリーザーパックなど、密閉した容器に入れ冷凍・冷凍保存しましょう。
粉の場合はきちんと保管しても2週間ほどで風味が損なわれます。
1週間~10日ほどで飲み切るようにすると良いでしょう。
保存期間と保管場所の目安
保存期間と保管場所の目安を図で表してみました。
【豆の場合】

焙煎日から1週間なら常温でも大丈夫です。
2週間までは冷蔵保存。それ以上かかるなら冷凍保存。
【粉の場合】

購入した日から冷蔵保存し、
1週間で飲み切れない場合は冷凍で保存しましょう。
1~2週間で飲みきれる量を豆で買い、常温保存しよう
コーヒーは焙煎後、すぐに鮮度を失っていきます。
保存方法を説明してきましたが、理想は1~2週間くらいで飲みきれる、焙煎したてのコーヒー豆を購入すること。
そして、飲むときに飲む分の豆を直前に挽いて淹れるのが理想です。

賞味期限は美味しく飲める目安なので、カビなどが発生しない限りは飲んでも大丈夫ですが味は落ちています。
未開封の場合は製造日から1年程度は問題ありませんが、未開封でも酸化は進むのでなるべく早めに飲み切るようにしましょう。
新鮮なコーヒー豆を買おう
新鮮なコーヒー豆を選ぶポイントは以下のとおり。
焙煎日をチェック
あらかじめ小分けされているコーヒー豆を買う場合は、容器・袋に書いてある焙煎日をチェック。
できるだけ、焙煎日が新しいものを買いましょう。
ショーケースで量り売りされているコーヒー豆は要チェック
ショーケースで量り売りしているコーヒー豆は、空気に触れる機会が多く、酸化しやすい状態です。
さらに、透明なショーケースで保管されていて、コーヒー豆が日光にさらされている場合。
この場合は、コーヒー豆が劣化している可能性があるので、気を付けてください。
コーヒー豆がよく売れているお店かチェック
よくコーヒー豆が売れているお店は、ショーケース内のコーヒー豆の循環が早いです。
つまり、いつも新鮮なコーヒー豆が売られているということ。お店のコーヒー豆の売れ行きを確認するのも大切です。
美味しくコーヒーが飲める保存方法まとめ

豆を買った場合
- なるべく1~2週間ほどで飲みきれる量を買う
- 2週間以内で飲み切れるなら、元の袋の上から光を通さない密閉容器・袋にいれ冷蔵庫で保存
- それ以上は元の袋の上から光を通さない密閉容器・袋にいれ冷凍保存
粉を買った場合
- 密閉できる小分け袋に入れ、冷蔵・冷凍保存する
- 冷蔵保存は1週間
- 2週間目以降は冷凍保存
理想は新鮮な豆をその都度、購入して飲み切ることですが、なかなか毎週のようにコーヒー豆を買うのは大変ですし、毎日コーヒー豆を挽く時間がない場合もありますよね。
正しい保存方法を覚えてお気に入りの豆を長く楽しんでみてください。
コーヒーオンラインショップのおすすめまとめはこちらからどうぞ↓
