コーヒーに含まれるカフェインの効果や副作用

コーヒーに含まれるカフェインの効果や副作用

コーヒーに含まれるカフェインの効果について解説します。

コーヒーのカフェイン量や、その他のカフェイン量の比較は以下の記事で紹介しています。

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カフェインの効果

カフェインの主な効果は以下の通り。

  • 覚醒作用
  • 脂肪燃焼効果
  • 利尿作用
  • 頭痛の緩和

カフェインはダイエット効果を高める作用や解熱鎮痛作用もあり、鎮痛剤や総合感冒薬の医薬品に使用されることもあります。

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計算力や記憶力の向上に役立つとも言われているそうです。

覚醒作用

カフェインの覚醒作用には眠気を抑え疲れを感じにくくする効果があります。

カフェインの覚醒作用のしくみ

眠気は、アデノシンが分泌されることにより起こります。

アデノシンは、脳を覚醒させる作用を持つ神経伝達物質が出るのを抑える働きがあります。

カフェインはアデノシンと非常に似た構造をしていて、カフェインはアデノシン受容体と結合できる性質を持っています。

そのため、間違えてカフェインを受容しアデノシンの働きが阻害されることで、一時的に眠気がブロックされます。

関連記事「コーヒーを飲むと眠くなる?眠気を飛ばす正しいコーヒーの飲み方

脂肪燃焼効果

カフェオレがこぼれる

カフェインにはリパーゼと呼ばれる血中の脂肪を分解し消化酵素を活発にする働きがあります。

この働きが脂肪燃焼効果を高めると言われています。

このリパーゼには代謝を促進する働きもあるので、食後や運動前、入浴前などにカフェインを摂取すれば、よりダイエットに効率的です。

また、コーヒーに含まれているポリフェノールの一種であるクロロゲン酸も脂肪燃焼効果があります。
クロロゲン酸は、脂肪分解を促進し、脂肪の吸収を抑える働きがあると言われています。

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さらにアイスコーヒーではなくホットコーヒーの方がより代謝が上がるため脂肪燃焼に効果的とされています。

関連記事「知ってほしいコーヒーの脂肪燃焼効果について

利尿作用

水

カフェインは体内の老廃物の排出を促進させる効果があります。

腎臓は、血液をろ過して老廃物を尿として体外に排出する機能がありますが、カフェインにより交感神経が刺激され腎臓の血管が拡張されると、腎臓に送られてくる血液量が増加します。

その増加量にともない尿の生成量が増えるので、排尿の量や回数が増加するという仕組みです。

そして、利尿作用は体内の水が循環し排出されるため、むくみの解消にも効果があるともいわれています。

頭痛の緩和

カフェインには脳の血管を収縮させる作用があるため、血管が拡張することにより起こる片頭痛を緩和する効果があるといわれています。

しかし、片頭痛とは逆の筋肉が凝り固まっている状態の時になる「緊張型頭痛」の場合は、かえって頭痛を悪化させる場合があるため注意が必要です。

カフェインの副作用・アレルギー

個人差はありますが、カフェインには副作用があります。

カフェインの主な副作用は以下の通り。

  • 頭痛の誘発
  • カフェイン中毒
  • 不眠
  • 妊婦・授乳婦への影響
  • アレルギー症状

頭痛の誘発

布団で眠る女性

カフェインは一時的に頭痛を緩和する働きがありますが、カフェインを日常的に摂取している人が突然カフェインを減らしたりやめたりすると、離脱症状が現れ、頭痛や疲労感を感じることがあります。

また、カフェインの摂取のしすぎによりかえって頭痛を起こりやすくしてしまう可能性もあります。

カフェインを摂取すると血管が収縮され、カフェインの効果が切れると血管が拡張し、これを繰り返すと頭痛がひどくなることがあります。

カフェイン中毒

カフェインの過剰摂取によるカフェイン中毒の死亡は稀でありますが、報告されています。

カフェイン中毒の症状としては、

  • 軽度:不眠や不安、心拍数の増加など
  • 重度:過呼吸、パニック発作、手足のけいれんなど

カフェインには特別な解毒剤や拮抗薬がないため、血中濃度を低下させる治療をおこない体内のカフェイン濃度が下がるのを待ちます。

不眠

個人差はありますが、カフェインは飲んでから約20分~30分で全身に行き渡り、3~4時間効果が持続します。

そのため、就寝前3~4時間以内に飲むと覚醒作用で入眠を妨げたり、睡眠時間が短くなってしまったり、睡眠の質が落ちるなどの影響があると言われています。

特に不眠で悩んでいる方などは、就寝前のカフェイン摂取は控えた方がいいでしょう。

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飲むタイミングは、お昼ごろや脳が疲れてくる3時などがおすすめです。

下の記事では他にもデカフェ(カフェインレス)コーヒーの効果やおすすめを紹介しているのでご覧ください。

妊婦・授乳婦への影響

赤ちゃんの足

妊娠中は肝臓の代謝速度が低下するため、カフェインの処理に時間がかります。

そのため、体内にカフェインが留まる時間が長くなり、胎盤を通じて赤ちゃんにカフェインが届きやすくなってしまいます。

たとえ母体には大した量でなくでも、身体の小さな赤ちゃんには大量のカフェインが体内に入ることになります。

器官がまだ発達していない赤ちゃんはカフェインを処理する酵素を持っていないため、大きな負担になってしまうのです。

また、1歳頃までの乳幼児は、体内からのカフェイン排除能力がとても低いので、なるべく授乳中もカフェインは控えた方がいいです。

どうしてもコーヒーが飲みたい場合はカフェインレスコーヒー(デカフェコーヒー)を飲むようにしましょう。

関連記事「授乳中にコーヒーはだめ?飲んでいい量と代わりになる飲み物

アレルギー症状

アイスコーヒー

コーヒーが好きで飲んでいる時に、なんだか胃が不快に感じたりする場合、もしかしたらそれはカフェインによるアレルギー症状かもしれません。

コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸は胃腸に影響を与えやすいため、以下のような症状が出たら注意しましょう。

  • 口内がイガイガする
  • じんましんがでる
  • 胃の不快感や痛み
  • 吐き気
  • 不安感

とくに、アレルギー体質の方は症状が出やすい傾向にあるそうです。

カフェインアレルギーの可能性があるので、カフェインを控えたりカフェインレスコーヒーに変えてみるのもいいかもしれません。

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アレルギーはいきなり発症することもあるので、過剰摂取には気をつけたいですね。

このようにカフェインによる副作用がある方や妊娠中・授乳中の方、アレルギーがある方は、カフェインレスコーヒーをおすすめします。

カフェインの効果はいつから?持続時間は?

カフェインは、摂取して約30分すぎから効果が現れ1時間後にピークとなり、3~4時間効果が続きます。

カフェイン効果が完全になくなるまでに、5~7時間ほどかかるとされています。

しかし、カフェインの効果・分解時間は、コーヒーの種類や飲む人の年齢や体調によって、個人差が大きく出ると言われています。

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カフェインの1日の摂取目安は3~4杯です。妊婦や授乳中の方は2杯までにとどめましょう。

まとめ

  • カフェインの効果
    眠気を抑える、体内の老廃物を排出を促進する、脂肪燃焼効果を高める、頭痛を緩和する。
  • カフェインの副作用
    頭痛や不眠、カフェイン中毒になる恐れ、妊婦・授乳婦への悪影響やアレルギー症状が出ることも。
  • カフェインの効果持続時間
    年齢や体調によって個人差があるが、カフェイン摂取後30分から効き始め、効果が完全になくなるまで5~7時間ほどかかる。
  • カフェインを摂取したくない方
    デカフェ(カフェインレス)コーヒーがおすすめ。

カフェインには様々な良い効果もありますが、カフェイン摂取量やその人の体調・体質によって悪影響を及ぼすこともあるので注意が必要です。

今は多くのカフェインレスの飲み物があるので、それらを活用して上手にカフェインと付き合っていきましょう。